もりりた

はじまりのうたのもりりたのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.0
自分の道を見つける


音楽プロデューサーのダン
過去の栄光に対して成果がない現状
自分が立ち上げたレーベルを首になる
絶望しふと入ったライブハウスで
友人に唆されステージに立つグレタ
歌う彼女に大化けするポテンシャルを
見出したダンは彼女を売り込むが
会社からの同意は得られない
容易く諦められないダンは
NYの街を活かしたある計画を立てる


地味だが響く

グレタ達のレコーディング方法が面白い
小規模ゆえに各自に目が届く
アットホームな雰囲気で楽しそう

音楽がテーマの映画だが
派手でキャッチーな展開や演出は少ない
ドラマの起伏もそこまでではないが

結果2人の歩みはリアルで説得力を持つ
何者かになれるチャンスを目前に
彼らが選んだのは今を大事にすること

筋の通ったメッセージが力強い


バンド楽しい

曲は楽器隊でより良く彩られる
ライブハウスでのダンの妄想具現化シーン
曲の魅力を増す合奏の力を実感

野外レコーディング車で街を周り
収録していくスタイルであったり
身近な声掛けによる即席メンバー集め
型破りなアプローチが面白い

恐る恐るギターを弾くバイオレット
徐々に緊張が和らぎ自分を解放していく
一丸で音を出す楽しさが伝わるいいシーン


小盛り上がり

劇中に流れる歌の印象は思ったより薄い
感情を揺さぶるというより
歌詞がシーンを補足する感じかな
聞き流さず言葉に注目すると印象違いそう

心に傷を抱えた2人
時に感情的にぶつかるシーンで感じたのは
共感よりもむしろ唐突さ

曲や聴いて浮気を見抜く程の
グレタほどの洞察力が自分にもあれば
感情の機微を感じられたかも笑


着実なはじまり

ダンはバンドを通じ妻娘と向き合い
自分の居場所を再確認できた
グレタはデイヴとの関係を見つめ直し
葛藤しながらも最後は力強く進み始めた

スターになり得るチャンスではなく
身近な選択肢に着地したラストが印象的

最後のライブシーンでグレタが自覚したのは
環境により変わってしまったデイヴの姿
彼みたく変えられてたまるかという信念が
その顛末を決めた様に感じた

覚悟を決めた車内の表情が印象的だった


ルックスと歌唱力のみならず演技もできる
アダムのポテンシャルも感じられる笑

主役2人含め豪華キャストだけど
内容は地に足ついてしっかりしてます!