2014.12.1 渋谷TOEI
2012年に公開した『ザ・レイド』の続編に位置する本作は潜入捜査官とマフィアと日本のヤクザが絡まる146分の長編大作。
前作では東南アジア伝統の武術シラットを102分の全編に駆使しその迫力にたたただ圧倒させられた。本作のアクションもそのクオリティは高く私が鑑賞したR15版でさえ今年一番のアクションの質の高い映画であった。しかし副題の『GOKUDO』の名が示すと通り日本人キャストを使った日本のヤクザの物語の絡み方がいまいち中途半端。物語の層を深くした146分間であったが冗長な脚本であったように思えて残念だ。しかし一つ一つのアクションシーンは必見であり前作同様キャラクター造形もおもしろくアクションシーンは何度も見たいとさえ思う程。しかしその部分が突出しすぎていて登場人物のキャラクターに感情移入がなかなか難しかった。緩急の問題か。演出の問題か。少なからずアクションを演じる役者としては100点だか感情の流れを提示する役者としては50点だったとは思います。
前作から少し強引な続編ではあるものの一定のクオリティを約束してくれる監督のギャレス・エバンスに今後も注目だ！
