インドネシア産アクション映画 ザ・レイドの続編
部分部分では好きなものの、全体的にみると微妙。
序盤の刑務所での泥まみれの戦闘シーンは個人的にはあまり好きじゃない。いや、ああいうもみくちゃした戦闘シーンは嫌いではないけど流れるような綺麗な動きが特徴のシラットの良さを殺してしまっているようであった。泥の色のせいでせっかくのアクションのきれが見えずらい。まだ「トランスポーター」のオイルまみれ戦闘シーンのほうが良かったかもしれない。
ストーリーも序盤から中盤にかけてあまり見応えの無い退屈なものであった。前回マッドドックを演じたヤヤン・ルヒヤン演じるプラコソはアクションこそ良かったものの途中で死んでしまうから、余計に見ていてテンションが下がる。
しかも、その代わりにでてくる敵陣が、金槌女とバット漢である。あまりにもアクションが前回よりも落ちてしまっているのが残念である。
しかも、GOKUDOって題名に入っているのに全然YAKUZA見せ場ないじゃん。松田龍平くんのアクションぐらい見せてくれよ。
いろいろと言ったけど、ところどころ様々な映画オマージュも散見された。
バングンがウチョに対して平手打ちするシーンは「その男凶暴につき」っぽい。この監督絶対北野武さん好きですね。あと、エカとラマがカーチェイスの後で車でしゃべっている様子は完全に「インファナル・アフェア」ぽかった。ところどころ様々な映画のリスペクトをしている様子が伺える。
でも最後の殺し屋との一対一の決闘シーンはやはり素晴らしい。シラットアクションの集大成のようであった。
ただ、その長所を潰してしまうくらい他の要素が駄目だったと個人的には思う。でもまた見られるんなら見たいが、今度は前作みたいにほぼアクションオンリーでやってほしい。