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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛のmのレビュー・感想・評価

3.0
アリシアヴィキャンデルとデインデハーンは、顔の系統とか雰囲気が似ているからなのか、とにかく2人並んだ時の画面の美しさが半端なくて見とれた。
まず「チューリップバブル」というものがあったことを知らなかったんだけど、その一時的で異常なまでの人々の熱気と、若いふたりのこれまた一時的で異常なまでに熱い恋を掛け合わせるという発想はすごく面白いと思う。
あと、家の中の装飾や街並みなど美術がどれも美しいのは見どころ。

ただストーリーが雑で浅いのがもったいないなと思う。この2人の良さをもっともっと活かして欲しかった…。
まず2人が恋に落ちるまでの過程を端折りすぎてるからその後の急展開で置いてけぼりを食らうし、そもそもソフィアの夫のコルネリスが良い人すぎて不倫してる2人に全く感情移入できない。しかも、2人は一世一代の賭けに出るのにその割に結末が呆気なさすぎる。カーラの使い方が雑なのも解せない。

だから感想としては物凄くもったいないという言葉に尽きます…。すごくいい作品になる要素を持ってたのにもったいない。もっともっとストーリーに拘って欲しかった。
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