ペコリンゴ

痴漢ドワーフのペコリンゴのレビュー・感想・評価

痴漢ドワーフ(1973年製作の映画)
3.2
記録。
出してはいけない屋根裏部屋の秘密。

正直に言おう。
この邦題を見た瞬間に2秒くらい意識が飛びそうになった。いや、実際飛んだ。

「痴漢」と「ドワーフ」。
たかだか単語2つの組み合わせでこれ程までに強烈になり得るのだろうか。ちなみに映画の中では痴漢もしなければファンタジーの定番キャラクターであるドワーフも登場しない。

いかん、このままでは邦題の話に終始してしまいそうなので気持ちを切り替えよう。

要するに「ドワーフ」てのは小人症の主人公を形容してるんですよね。名前はオラフ。そう、『アナ雪』が公開される前はオラフと言ったら彼だったワケだ(←多分違う)。

このオラフと母親が、下宿宿の屋根裏部屋に女性を監禁して男性客の慰み者として提供する…ていうゲスい映画です。

自称歌姫の母ちゃんの歌がジャイアンだったり、ちょいちょい監禁女性と客の男の見えてはいけないモノが見えちゃってたりとオイオイ感満載。

でもやっぱり一番なのはオラフを演じた役者さんの怪演。『シャイニング』のジャック・ニコルソンを1.5倍禍々しくしたようなお顔立ちは一見の価値あり。

うーん、これってフィルマやってなかったら出会えなかった映画だと思うんだけど、出会いたかったかというとそうでもない複雑な心境よね。