のん

きみはいい子ののんのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.0

作中のふとしたリアルな生活感にはっとさせられる。例えば池脇千鶴の部屋の散らかり具合。

尾野真千子の部屋と対照的にも関わらずどこか安心感がある。


呉美保監督の意図的な演出かどうかは不明だが、作り込まれた細部の仕上がりが作品を我々の日常の延長線にあるように感じさせてくれる。


昨今の児童虐待や学級崩壊といった社会問題を扱いながらも凡百の人権啓発映画とは圧倒的な差をみせつける。



尾野真千子がトラウマを抱えた母親を見事に体現。子役が本気で心配になる。

高良健吾は某県庁のPRムービーより断然こちらがよい。
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