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レイプゾンビ5 LUST OF THE DEAD 新たなる絶望の消費者のレビュー・感想・評価

2.3
・あらすじ
アキバ帝国の女村(アマゾン)への敵襲の隙にモモコをさらって助けようとタイムリープをしたノゾミ
しかし結果は失敗に終わり、銃撃を受けてノゾミは戻ってきた
そして“現在”には死んだはずの女村にいた自衛隊のサオリとアヤカの姿が…
困惑するノゾミは更に改変された過去による補正記憶の脳内流入に襲われ錯乱を起こしてしまう
その後、再びタイムリープをしたであろうノゾミ
そこではノゾミはタイムリープの事を隠す事でチカとヤヨイの協力を得てモモコを救い出そうとしたのだが敵襲の事を既に知っていた事から2人にスパイ疑惑を掛けられ、挙げ句の果てには生かす義理は無いとしてチカがモモコを射殺
ノゾミもまた復讐としてチカとヤヨイ、そして研究者のルリ子も射殺してしまう
その上、戻ってきた“現在”でノゾミはこれまで母子として生きてきたアキラにレイプされてしまい…
新たな脅威と化したアキラを殺す事を余儀なくされたノゾミは元オタクに根源であるモモコを殺すよう促されるが…
というゾンビポルノ作品

・感想
前作ほどではないにせよ因果律の話や進化学者の口から語られる童貞オタクや非モテ男よりもテストステロンを増長させたスポーツマン達の方がよっぽど性犯罪者予備軍じゃないか、という主張など面白い部分はあったので一定の満足度は満たしていた

ただタイムリープが絡む以上は仕方ないとはいえこれまでよりも遥かに回想パートが占める割合が高く手抜き感が否めなかったのは事実
代わりに新たな設定としてアキラのチンポの先端は卵管の様な形をしており、女性とセックスした場合は自ら産むのも相手に産ませるのも可能、という物があったけど逆に言うとそれくらいしか無かったのが残念だった

最もがっかりしたのはラスト
ノゾミは元オタクと共にミサンドリーに目覚めたきっかけである”公衆便所“にされた忌まわしい過去の現場、”土曜日のラグビー部室“へとタイムリープするものの2人はこれまでの記憶を失っておりリスカしたノゾミを助けようとした元オタクが突っぱねられてしまった事でそのまま出血多量で死亡
それによって全ての登場人物達や毒男達は消失して世界は平和を取り戻す、というオチなんだけどこれまで構築してきた世界観がそんな形で終わるん…?という…

そして再び映し出される過去では脱オタする遥か前のオタクが男女の断絶は絶対に解決されない物、という言葉と共に映画「レイプゾンビ」の案を映画同好会の仲間に語るという形で話は幕を閉じるんだけど…
結局そういうミソジニーやミサンドリーへの諦念で終わらせちゃうのか、と…
悪い意味でAV業界の人々が産み出した作品らしい結末で本当にガッカリ

インセルやラディカルフェミニズム、ミスジェンダリング等の概念に明るい人が作り直したらより良い世界観に出来ただろうなぁと思ったけど日本のAV業界にそんなの期待出来るはずもないし次作にあたるリブート作品も微妙そうだなぁ…
ここまで来たので一応観るけど…
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