ふたば三十郎

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女のふたば三十郎のレビュー・感想・評価

3.0
ハリウッド映画は試写の結果で撮り直しや編集が行われるとよく聞くが、明らかにソレと分かるラッセル・クロウのナレーションから繋がらない演出に、かえってハードルが下がったせいもあって、後は優しい気持ちで気楽に観る事が出来たので、そこまで酷い出来とは思わなかった。

て、いやいや、作品としたらやっぱアカンやろ(笑)

主人公が狡いキャラでいつもと違うと思いきや、最後はやっぱりヒーローなトム・クルーズの映画なのはいいとして、笑いも怖さもアクションもチグハグで、監督が作品のトーンを作れなかったのが敗因かなと。
そこさえ上手くいけば、うまく機能していないラッセル・クロウやソフィア・ブテラ女王の立ち位置なんか、観客は大目にみてくれるのに。

今後『ダーク・ユニバース』なるユニバーサル映画のモンスター作品群ってどうなるんでしょうね。
現代が舞台でフランケンを描くのは興味深かったけど、期待出来なくなったなあ(笑)

個人的にはイギリスのハマープロのモンスター映画の方が好きなので、ユニバーサルに思い入れがない分、まあ気楽に待てるかなと。
クリストファー・リーを超えるドラキュラはいないと思っているので、もし『ダーク・ハマー・ユニバース』だったなら、許さないよ(笑)
☆☆☆