あーさん

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイションのあーさんのレビュー・感想・評価

4.2
読む方によってはネタバレの可能性ありなので、未見の方は注意!!




"Open the Door!"
からの、、信じられないトムの登場!
うわー、冒頭からやってくれるぅ〜心臓に悪い。。(あのシーンだけでも8回撮ったというから、トムはどこまで完璧主義者なのか!またはド、ド、ドM?)


今回はIMF解体⁈…な件を巡って、ロンドン〜ハバナ〜ウィーン〜モロッコはカサブランカ…と次々に舞台が変わり、これまたトム=イーサンが縦横無尽に走り廻る!

まさか、ミッション・インポッシブルの劇中でウィーンのオペラ座の"トゥーランドット"が観れるとは。。
と言っても、知っているのはかの有名な"誰も寝てはならぬ"の歌くらいで、お恥ずかしながら内容はよく知らないのだけど…。でも、これを機にちょっと紐解いてみたくなった!
何気にこのシークエンスが今作のグレードを上げてる気がするなぁ。。


あるフォロワーさんが"グレショのネバネバの人が出てた"、と書いてて、ん?誰だろ?あ!グレイテスト・ショーマンの、♫ネバイナーフ、ネバ、ネバの歌姫だ!と気づく。→イルサ(レベッカ・ファーガソン)
彼女の今作に於ける存在感がハンパない!
バイクのライダー・シーンのカッコ良さ!
敵なのか?味方なのか?、、
トムとの惹かれ合っていきそうで、実際どうなの⁈ と思わされる立ち位置とか、ドラマティックで良いなぁ。。
綺麗なだけでなく、アクションでも魅せてくれる女優さん。

今回の悪役は、無国籍シンジケートのボス、ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)。とにかく声が特徴的。パッと見、私の中ではニヒルな渡部篤郎かと。。感情を表に出さない静かな佇まいの中にも、何をするかわからない怖さを秘めた雰囲気。
細身の身体に黒一色のスタイリッシュないでたち(黒のタートルネックに黒のズボン、いわゆるもじもじ君スタイル)が肉体派でなく、頭脳派であることを物語っている。
かなり個性的で、後々まで印象に残る。。

それから特筆すべき、水中でのアクションシーン。
落ちる、ぶつかる、刺さる、、のも恐ろしいのだけれど、窒息、というのもかなり恐ろしいな。。タイムリミットがあるので、観ているこちらも息が止まりそうになる!
思わず、声を出してしまったよ。。
さすがにこのシーンは全部実際に撮った訳ではないみたいだけど、アクションシーンの中でも一際目を引いた。
レベッカも相当頑張ってた!
(この為にトムは6分?6分半?だったか呼吸を止めるという軍隊用の訓練に挑んだらしい。トムさん、どこまでやるの。。)

カーチェイスもなかなかの見応えありで、
トムがノーヘル、普段着のままバイクで走り廻るシーンはナンジャコリャー!!笑
これも特典映像を観ると、車間距離なんかは調節してあるみたいだけど、そんなもん観てる時は知らんかったわーい、な感じ。
プロのライダーさんたちの走りもカッコいいー!
すごーい!と口をポカンと開けて観るしかない。。

そしてそして、、
トム曰く、今作のテーマは"仲間と友情"、だと。
過酷な中で生まれる友情、チームワークが素晴らしく、観る者の胸を打つ。
イーサン&ベンジー(サイモン・ペッグ)のコンビネーションの良さは、もう安定の域!バディ物みたい!ベンジーかわいい♡
今回は、ブラント(ジェレミー・レナー)とルーサー(ヴィング・レイムス)の二人も新しい化学反応を見せてくれた。

とにかく、今までの作品の集大成が今作でベストアルバムのようなもの、とトムが言っていたけれど、なるほど、本当にそうだなと思う。

特典映像を観ると、内容の良さだけでなく、"誰が欠けてもできなかった、スタッフ全員に感謝したい"と述べるトムの人柄やクリストファー・マッカリー監督とトムの相性の良さ、映画への熱い想いがわかり、思わず泣いてしまった。。
一見の価値あり!



最後に、トムの言葉。。。

"映画への想いは子どもの頃から変わらない。人々に長く観てもらえる作品を作りたい。映画には一連の物語がある。アクション映画も同じだ。"


彼はアクション映画の概念を大きく押し広げた。
私のようなアクション映画をそんなに観ない層まで虜にした。
改めてトム・クルーズは素晴らしい映画人だと思う!!


アクション映画初の高得点になったことを記しておきます。。
あーさん

あーさん