オレオレ

高慢と偏見とゾンビのオレオレのレビュー・感想・評価

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)
3.5
ゾンビもの、全く興味がないんだけれど、バカバカしい設定をみんなまじめにやってて笑えた。

ジェーン・オースティンの古典、「高慢と偏見」にゾンビを足してみたら?というアイデアが面白い。日本でいうと、「源氏物語」にゾンビ?「細雪ゾンビ」?
姉妹の両親がガチャガチャ(母)対温和(父)なところ、Mr.ビングリーが脳みそ軽そうなところ、姉の看病に行ったエリザベスがMr.ダーシーに会うシーンなどは原作に忠実だけれど、原作ほど、「女性にとってどうすごろくをあがるかは結婚相手次第」という理不尽さや「家の格」による差別、っていうのは描かれない(当然か、笑)。この「格上」とされる家の格闘修行先(?)が日本で(金持ちの修行先は日本、そうでないと少林寺w)日本語をしゃべるシーンがあるんだけれど、まったく何を言ってるかわからず3回くらいプレイバックしてしまった。まあ本筋に関係ないんだけど、もうちょっと練習しろよ!

しかし、主役エリザベスのリリー・ジェームスはこんな映画に出ちゃって、本物の「高慢と偏見」が再々映画化された際にはもう出られないよなー、って心配、笑。地味系なS.ライリーがMr.ダーシーだったり、一癖あるLadyキャサリンがGOTのあのおばさんだったりして、キャスティングは私のイメージ通りだった。ネトフリの「The Crown」で若きフィリップ殿下を演じたM.スミスが演じた従弟のMr.コリンズはちょっとはっちゃけすぎかと思ったけど、ま、コメディだしね。
ビール飲みながら一週間の仕事が終わった金曜日の夜に何も考えずに見るには十分!