今回もよく喋る。が、私が好きなタランティーノは、無意味な言葉が無意味に集積し、ただ情感のみを生み出す類のやつなんだわ…ということに気が付いた。中二的ロマンチシズム（ごめん）というか。一方この映画は、台詞も行動も全てに緻密に構築された意味があるんですね。それはそれで、極上のエンタテインメントではあるのだけれど。
あとは、人種問題というのがこの映画では大きな要素として扱われるけれど、だからといって決してそこに社会的な意味を持たせない、というのが、たとえば「イングロリアス・バスターズ」でナチスを扱いながら、それに対して何かの立場を表明するわけではなかった姿勢と共通するのだなと思った。このある意味での潔さは、タランティーノの映画を好きだな、とわたしが思う理由のひとつだろうな。（社会性の有無が問題というよりは、その潔さの話）
ティム・ロスの小賢しい感じがすごく良かった！誉めてます！あとは勿論、ジェニファー・ジェイソン・リー！！！
