KouheiNakamura

クライム・ヒートのKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

クライム・ヒート(2014年製作の映画)
3.8
そうして、俺は独り。


トム・ハーディがバーの店員に扮した、クライムドラマ。脚本は「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン。ソプラノズのジェームズ・ガンドルフィーニの遺作でもある。

特に期待せずに観たら面白かった、思いがけない拾い物。しかし邦題の「クライム・ヒート」はちょっと…。これだけ聞いたら銃撃戦が見せ場のギャング映画みたいじゃないか。実際は人間ドラマが中心の味わい深い作りなのに。原題の「DROP」では何のことかわからないから苦肉の策なのだろうが…。良い映画なのに、何だか残念。

あまりネタバレしないで観た方が面白いと思うので、ストーリーにはあまり触れません。実は丁寧に伏線を張っている前半は淡々としていますが、自然に引き込まれました。後半はそこに緊迫感が足される感じ。ちょっと苦いラストなのも好みです。
そしてやはりこの映画最大の見所は犬!主人公が拾う子犬がまあ〜可愛い。シリアスなストーリーの良い箸休めになっていました。

ゆるりとオススメです。
KouheiNakamura

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