滝和也

ドクター・ストレンジの滝和也のレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.7
2つ失敗した…。
映画館でみるべき作品。
インセプションの直後に
見てしまったこと。

CGの進歩とは日進月歩であり、創り手の想像を具現化する最早、魔法と呼ぶに相応しい。この作品は正にそう呼ぶに相応しい映画であり、その細部までの作り込みに応えることは大画面でなくば難しい…。インセプションを超えたのレビューに誘われ、敢えて連続鑑賞にしてみたのだが…、映像、CG表現は間違いなく超えている。

が…しかし!この作品は、ストレンジの登場映画であり、キャラクターを設定し、観衆に植え付けるための作品である。故に多重的かつ複雑な構造は排すべきである。それは2作目以降で行うべき点だ。シナリオに捻りは必要ない。だが、私は驚嘆すべき映画を見た後であり、物足りなくなってしまった…。インセプションの後遺症とでも言っておこう。あくまでもCGや特殊効果が勝っているのだ。シナリオの質や演出、見せ方は…。だがマーベルの1作目の基本をキチンと守っており、次作への伏線も張れた。

だがそう考えると、敵役マッツはもったいなくないか…。もっとやれる。3部作ならきっとまだ可能性がある…。ベネディクト・カンバーバッチは正に適役だ。あの雰囲気、アベンジャーズの最終兵器としての雰囲気は纏っているし、この作品で纏ったと言える。

だが…呪文を唱えるシーンはない…。ここ迄万能キャラだと使いにくくないか…。アベンジャーズがやってる事を否定しかねないぞ?せめて極大魔法発動の際は呪文が長くて時間がかかるとかないと一発で終わるんじゃ…。

とまぁ無限ループの様に頭を悩ます、キャラだ(^^)

だから、アレと次は共演なんだ…。いきなり強化兵士やパワードスーツとの共演じゃバランスがとれないわな(^^)
滝和也

滝和也