ゼロ

ドクター・ストレンジのゼロのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.3
『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第14作品目。

今回は、ベネディクト・カンバーバッチ氏が、ドクター・ストレンジとしてマーブル入りを果たします。アメコミでは珍しい魔術師を扱い、かなりの屁理屈な人間として描かれています。

物語は、ニューヨークの病院で働く天才外科医、スティーヴン・ストレンジ。ある日、交通事故に遭った彼は、外科医としては致命的な、両手にマヒが残るケガをしてしまう。ケガを治すため、あらゆる手段を講じたが、改善はしない。成す術がない時に、カトマンズの修行場カマー・タージに辿り着く。そこで未知なる世界を目の当たりにして衝撃を受けるが、果たして…。

冒頭は、医療作品かと勘違いするシリアスでありましたが、交通事故になり、カマー・タージを訪れてからコメディ要素も入ったりと変わっていきます。医療をやっていた人間が、急にインドの魔術を信じろというギャップは、観客も同じことを思っています。

しかし、驚くのは魔術だけではなく、多元宇宙に行きなどの戦闘シーンでしょう。街並みが、他の映画では観たことのないような歪み方をします。劇場で観た方は、さぞ迫力があったに違いありません。

終盤のカエシリウス氏との闘いで、時間の中に閉じ込め、永遠に戦い続けます。相手が折れるまでストレンジ氏は死に続ける展開やその場の宇宙的な要素は日本のRPGを思い出させるような演出でありました。

シリアス一辺倒ではなく、アクションシーンも迫力があり、なかなか面白い作品でありました。
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