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サヨナラの代わりにのkazuかずのレビュー・感想・評価

サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)
4.3

難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)をテーマにした社会派作品。そしてALS患者と彼女を介護する女子大生の人生の意味を問うた作品。

弁護士の旦那と仲睦まじい生活を送っていたが、35歳の若さでALSを発症したケイト。歌手になる夢を捨てきれず、自堕落な生活を続ける女子大生ベックが介護のバイトでケイトに出会う。

女性版『最強のふたり』という触れ込みもあり、介護人がALS患者との交流で人間的な成長を遂げる点も似ています。しかし、旦那さんの心理描写、他のALS患者との交流、だんだんと病が重くなる点では、本作の方がよりリアリティーに徹した作品であったかのように思います。

『最強のふたり』をはじめ『君がくれたグッドライフ』『博士と彼女のセオリー』などALSをテーマにした作品はありますが、本作はどの作品にも匹敵するメッセージ性の強い素晴らしい映画でした。

ヒラリー・スワンクはもちろん介護人を演じたエミー・ロッサム。2人の演技がとにかく素晴らしい。

おすすめです。
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