群青

脳内ポイズンベリーの群青のレビュー・感想・評価

脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)
2.4
恋する?恋しない?ただいま脳内会議中!


なんと同じ年にインサイド・ヘッドが公開された。こっちの方が早い)が2つの脳内映画はどっちの方が出来が良かったのか?


ネット小説を書くいちこ(真木よう子)の脳内には理性の吉田(西島秀俊)、ポジティブの石橋(神木隆之介)、ネガティブの池田(吉田羊)、衝動のハトコ(桜田ひより)、記憶の岸(浅野和之)が日々葛藤していた。そんな中年下の気になるイケメン早乙女(古川雄輝)と再会し、脳内はパニックになりつつもアプローチすることになるのだが…?


まあ普通にピクサーの方が良かったよね…こちらは成長物語というよりは脳内の葛藤に比重が置かれている。


リーダー格の西島秀俊が流されるので主に話をするのはポジティブとネガティヴの神木隆之介と吉田羊。二人とも実力派俳優としてちゃんと演技してくれていた。

女を惑わす早乙女の古川雄輝はもうとてつもなくかっこいい。正直クズっぽいけどもそう思わせる雰囲気が良かったな。単なるイケメンじゃなくて爬虫類というか狙ったら外さないそういう鋭い眼光を持ってます。新たな目の保養が生まれました。かっこいあわぁ…坂口健太郎よりこっちの方がなりたい顔かもしれん。

ストーリーは中年の女性がそれまで生きてきて経験した恋愛を聞いたらそれで事足りそうな感じ。女性と話していたらいくらでも出てきそうな話題で済んでるので、少女漫画を観る価値としてはあまりない。掲載されている雑誌も年齢層が高めだからだろうか。現実的だった。
結局、中年女性がこれを観に行って終わった後、カフェでああだこうだ言う程度には意味があって、逆にいえばそれしかなくて後に残らないのが難しいかなあ。


ちょっと惜しかった。
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