うどん

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのうどんのレビュー・感想・評価

4.7
待望の2作目!!3時間超えということで、事前トイレをばっちり済ませましたよォ〜!IMAX 3D鑑賞。

映像の美しさと物語の広さに酔いました。

【海の描写】
予告編にあった通り、海中シーンが非常に美しかった。今までの森での暮らしから海での暮らしに慣れようとする子供たち目線に合わせて描かれる、海中生物や植物、それらとナヴィたちの繋がりは、本当に圧倒的だった。実写だとかCGだとか一切考えずに、目の前の光景を存分に味わった。特に、夜や深海など暗いところでのまばゆい美しさには息をのみ、目が潤んだ。映画館で見る価値は大いにあります!

【ストーリー】
前作は、アバターとしてジェイクが成長していく過程で、ナヴィたちを理解し敬い、ついには己がリーダーとなって人間との戦いに発展していく壮大な描き方だった。一方、今作では、父親としてのジェイク、家族内や新しい環境での子供たちやネイティの葛藤も含めた、内向的なストーリーになっている。そのため、前作と比べると派手さは少ないが、メインテーマである"家族愛"をじっくり感じられる作り。
人間が行う自然破壊や貴重物の搾取だけでなく、ある人物たちの登場や設定によって、個人レベルと民族レベルの様々な人間関係図を含むこととなり、物語が一層広くなったが、詰めの甘さを感じたところもあった。今後重要となりそうな人物も登場したので、3作目にてこれらの要素を上手く繋げられると期待しています。

【搾取】
今作の設定として、地球での暮らしが限界になってきた人類が、新しい定住地としてパンドラを狙っており、そこの貴重な資源までをも搾取している、というトンデモナイ話。実際に、人間は新しい土地を見つけると元々の住人お構いなしになるし、資源を巡る争いも尽きないわけでして、今作品も大変辛いシーンがあった。たったわずかな貴重品のためにそこまで残虐なことをするのかと心痛めたが、捕鯨行為を思わせるシーンなだけになおさらつらい。
搾取する人間に対して、あらゆる生命への感謝を忘れず"生命のサイクルや繋がり"を大切にするナヴィたちのあり方に考えさせられる。今作の副題であるウェイ・オブ・ウォーターを"海の道"とした和訳が素敵だったが、それを"始まりも終わりもない"とする表現が、ナヴィたちの生命への捉え方に繋がる素敵な言葉でかなり好き。

【まとめ】
"世代交代"を思わせながらも、家族愛を中心に様々なテーマを交えつつ、多くの人物たちの心情を追った、前作よりも広くなった2作目でした。音楽は前回の方が堪能したけど、ネイティリの歌は心に沁みる素敵なものだった。
3作目も楽しみにしているので、もう10年以上待たせることはやめてくださいね!
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