2015.1.17 TOHOCINEMAS日本橋
2009年に公開された『96時間』（原題『TAKEN』）の第三作目にして最終章の本作『96時間／レクイエム』
もはや説明不要だが第一作は96時間以内に娘を救出するという設定だった為にこの様な邦題が付いたが、二作目『96時間 リベンジ』以降はまったく『96時間』関係ないです。はい。
演技派のリーアム・ニーソンのアクション作品としての出世作でありこれ以降なにかと強くたくましい無双の役が多くなったリーアム・ニーソンは今回もまた最強の親父です。しかしね第三作ともなると過去作と大きなフォーマットは同じで見ているものも飽きる為、製作陣は過剰なまでの展開を用意していました。そしてそれがなんだか雑なんですよ。アクションシーンは何が起こっているかようわからん編集の不細工さがあり父親の娘や妻を守る愛ある暴走がこの映画最大の魅力でありましたが本作はもう無駄な暴走リーアムでした。
前作前々作はまだ「まぁおもしろいよ」と人にオススメできる価値はありましたが本作は、はっきり言ってダメダメであるのです。昨年の傑作に中年男無双のリーアムのお株を奪ったデンゼル・ワシントンの『イコライザー』のような外連味も感じられずこの手の映画はデンゼルがキチンと受け継いでくれる事でしょう。
気になる方は見ても良し。気にならない方でも第一作目の『96時間』は必ず見ましょう。
