藤原直樹

フェイク シティ ある男のルールの藤原直樹のレビュー・感想・評価

3.0
デイビッド・エアー監督作品っていうとストーリー性は二の次でリアルなアクションシーンをぶち込んでいく印象だけど今回はちょっぴり味付けが違う。

本作は脚本を「L.A コンフィデンシャル」の原作者ジェームズ・エルロイが担当しており、骨太なクライムサスペンスになっている。
だがしかし、どうしてこうなったのか、、、主人公の過去の掘り下げが浅すぎるのと、彼の元相棒ワシントンとの関係性が全く掘り下げられないが故に彼が奮起する動機がよくわからず説得力がない。
なんでこの人こんなに頑張ってるんだろー?
差別主義者って設定をもうちょい活かしてくれたら社会派な一面も見えてきたのに。
ラストは急展開になるが捻りがなく読めてしまう上に、オチのための強引な展開も気になる。
まぁ不正に目を瞑っていた主人公が真実のために闘おうとする姿は良いのだが、もう少し丹念に描いて欲しかったかな。
でも、銃撃戦主体のアクションシーンはなかなか緊張感があるし、そこはさすがデイビッド・エアー監督だなと、、、。

とにかくフォレスト・ウィテカーの演技が素晴らしすぎた。。。
毎度のことだけど。
藤原直樹

藤原直樹