おらんだ

花とアリス殺人事件のおらんだのレビュー・感想・評価

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)
4.1
石ノ森学園に転校してきた中学三年の有栖川徹子(アリス)は、「ユダが四人の妻に殺された」という学園の噂を耳にする。自分の隣家に住む少女がこの事件について詳しいと知ったアリスは、真相を探るべく、隣家へと乗り込む。そこで出会ったのは引きこもりの少女、荒井花だった。

そもそも、「花とアリス」に関しては、観たことが無い。微妙に覚えてるのは、その昔キットカットのCMとコラボしてたって事ぐらい。だけど、それを観てなくても今作は十分面白かった。

まず、二人をはじめとして、キャラクター達が皆個性的。方向性は様々ながら、はっちゃけまくり。十代だからこそできる、大胆な行動、痛々しい言動が満載で、胸奥の方のティーンズスピリットがいい具合に刺激される。
でも、これはアニメという虚構丸出しの世界観があってこそ為し得たものだと思う。実写で同じ事やられたら多分恥ずかしすぎて観てられない(笑)。

話自体は緩やかに進むし、ストーリーの進行上無駄と思える部分も多いけれど、それでも全体的に良かったと思えたのは会話、やりとりが楽しかったから。彼女達の絶妙な気だるさ、アンニュイさを含んだ掛け合いを楽しめるかどうかで感想は大きく変わると思います。
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