踊る猫

ヴィンセントが教えてくれたことの踊る猫のレビュー・感想・評価

4.2
泣ける……いや、惜しい作品ではある。後半の無理矢理の感動話への持って行き方が強引で、前半にもっと伏線を張っておけば傑作になったのではないかと思わされるのだが、台詞回しがいちいち気が利いていてそのあたりもさほど不満に思わせられない。人情味に溢れていて、人を単純に善悪どっちかで描くのではなく深く陰影を帯びた存在として描こうとしているところにも好感を感じる。ビル・マーレイも素晴らしいのだが、ジェイデン・リーベラーの力演あってこその映画だろう。不覚にも泣いてしまった。これはなかなかの作品だ。だが、だからこそ言うが、惜しい。オチのつけ方が強引に過ぎる。あんだけいがみ合ってた人たちがまさかねえ……傑作になり損ねた惜しい映画。だけれども良い作品ではあるだろう。
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