きんぽうげ

ヴィンセントが教えてくれたことのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

この映画も最後の発表会で不意の涙を流してしまった。
ベトナム帰りの物語は、かつて色々なパターンで映画化された。もうかなり昔の出来事で風化しつつある。もちろん人間だって同じだ。現在はこうだが、昔はこんなだったパターン。それは現在として許される事なのか。
過酷な経験をした人物が更生して良い人になるケース。逆に取っつきにくい悪い印象を与えてしまうケース。
環境は大きく人を変える。確かに、それが及ぼす力は果てしもない。
隣に引っ越して来たのも事情のある方親子連れ。その荷物を運ぶ外国の不法労働者が庭の木の枝とフェンス、愛車まで傷つける。これがより深い仲になるきっかけとなる。シングルマザーで働きに出ているため、まだ幼い子の面倒を見る事となる。
男はバミューダを履きだらしのなさを強調しているし、付き合いのある女は
妊婦で訳ありげだ。認知症になった妻の面倒はし続けている。
トータル、人間らしい。
そういった内容のコメントを養子である息子が読みあげるところで、涙してしまった。聖ヴィンセント!
きんぽうげ

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