きんぽうげ

つぐないのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

つぐない(2007年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

イギリスの第二次世界大戦前夜の話である。戦争の悲惨さはこの映画のダンケルクの海岸の光景を目にするだけで伝わってくるのではあるまいか。CGであるのは、すぐわかるが、それでもアピールするものはあった。あと、病院に運ばれてくる負傷兵
の様子を見るだけでも同様であった。
冒頭の英国の上層階級の宴から、一変する。階級に対する意識は、自分がその現場の経験がないので、味わった事がないのでわからないが、その存在が実際にあるであろう事は予測はつく。その使用人と令嬢との恋。よくある設定である。ここに、好奇心旺盛な末娘と親戚の子供らが関係に加わってくる。
性についての妄想は、いつの時代でも存在する。そこに物語が生まれるのは、事件が起こるからだ。双子の兄弟の失踪、その時に重なる姦淫。そして、濡れ衣を着せられて、刑務所から戦地へと送られる運命。悲惨である。片や、事件の真犯人は実業家として成功を納めているギャップ。
原作者は「贖罪」として看護師となった末娘が、小説を書き、そのフィナーレとしてこの映画の原作を上梓する。
辛い人生だったろうなあ、途中で名前が変わった、その意味がわからなかったのと図書室での性交のシーンはあり得るのだろうかという疑問はあった。
原作者をバネッサーレッドグレイブ、恋人役をキートーナイトレイが演じていた。とにかくダンケルクの海岸の場面と敗戦濃厚の兵士達の姿が目に焼きついただけでも価値はあった。
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