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ズートピアのtetsuのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.0
友達から借り続けること、早半年。笑
この度、ついに鑑賞したのでレビュー!

警察官を目指し、都会にやって来たウサギの少女・ジュディ。
肉食動物の連続失踪事件を追っていた彼女は捜査をする中、キツネの詐欺師・ニックと出会う。
ひょんなことから、彼を協力者として連れていくことになったジュディ。
しかし、事件の裏には驚きの真相が隠されていて...。

早速、余談になりますが、何となく、キツネとウサギの主人公コンビの姿には、幼い頃に見た「あらしのよるに」のヤギとオオカミのコンビを思い出しました。笑
(↑本当に余談w)

と、それはさておき、
名作との呼び声が高かったものの、なぜかスルーしてしまった本作。実際に観てみると、黒人差別や女性差別を連想させるストーリー、人種のるつぼ・アメリカを多様な動物で見事に表現したディズニー映画でした!

「それぞれに違う種族を如何に受け入れていくか。」
多民族国家・アメリカだからこそ描けるテーマには、これまでのおとぎ話ではすまさない現代のディズニーが、
「相手を受け入れつつ、自分が自分であることを肯定する」という1つの答えを導き出しているようにも感じました!

アメリカでは、自己防衛のために銃を持つ人も少なからずいると聞きますが、彼らを象徴するかのようにジュディがキツネから身を守るためのコーンスプレーをもっていたり、異なった種に対する消えない偏見が対立を引き起こす展開など、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』を彷彿させるほど硬派で社会派な内容には、正直、子供が楽しめるのか不安になるくらいでしたが...。笑

また、新生活に馴染めない主人公の姿は、ピクサーの『インサイド・ヘッド』で少女が体験する引っ越し先での不安にも似ていたかもしれません。
特に本作は、田舎と都市との対比が印象的で、都市社会で苦悩しつつも勇ましく生きるジュディの姿が印象的でした!
(また、野生と知性という対比は、ある意味、近年の文明社会に対する一種の批判と捉えることもできるのかもしれませんね...。)

というわけで、
好きなシーンを聞かれると、ほぼPVみたいなOP・EDシーンを推しますがw、
全てのマイノリティに勇気を与えるであろうストーリーは、誰しも周りの意見に納得いかなかった時や、嫌な風潮に流されそうになった時、元気をもらえると思うので、そんなときに観てほしい一作でした!!

参考
アメリカ合衆国の銃規制 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%8A%83%E8%A6%8F%E5%88%B6
(折角なので貼っておきます。)
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