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ダム・キーパーのtetsuのレビュー・感想・評価

ダム・キーパー(2013年製作の映画)
4.5
昔、地上波で放送していたものを録画していたので、改めて鑑賞。

様々な動物達たちが共生する世界。
人知れず、黒い霧から町を守るブタくんは、学校では除け者扱いをされていた。
そんな彼のもとに、ステキな転校生・キツネくんがやってきて...。

クレヨンのような優しいタッチが印象的な短編アニメ。
普段は冴えない主人公が、人知れず、町を救っているという設定が、ヒーロー映画のようで無条件に萌えました。笑

「絵を描くこと」によって、孤独なブタくんが友情を深めていく様子が心地よく、そんな物語は、アニメーター自身の人生を投影しているようにも感じましたね...。

「上手くいかない時、世界が真っ暗に見える。」という表現はよくありますが、特殊な世界観を活かして、それを見事に映像化した部分も素晴らしかったです。

ちなみに、本作の監督を務めた堤大介、さんとロバート・コンドウさんは、制作当初、ピクサーで働いており、『モンスターズ・ユニバーシティ』に携わっていたそう。
また、堤さんの奥さんは『となりのトトロ』のメイちゃんのモデルだったというエピソードもあり、製作陣の裏話もアニメ好きにはたまらない一作でした。

参考
The Dam Keeper - ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/thedamkeeper/index.html
(ピクサー時代のお話や、メイちゃんに関するエピソードは、ここに詳しく書かれていました。)
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