KouheiNakamura

PKのKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.2
帰ってきたヨッパライ。


「きっと、うまくいく」で一躍日本でも有名になったラージクマール・ヒラニ監督とインドの名優アーミル・カーンが再びタッグを組んだインド流SFエンターテイメント。娯楽映画としての楽しさと、宗教と信仰という難しいテーマを両立した作品。

近年のインド映画に強く感じることだが、撮影技術の進歩やストーリーテリングの上手さもさる事ながらその圧倒的なチャーミングさに驚かされる。とにかく役者・スタッフが全身全霊で映画を作っていることが画面から感じられて、嬉しくなる。
そんなインド映画の中でもトップクラスのメガヒットになったのがこの作品。

地球の調査のためにUFOでインドに降り立った宇宙人、PK。ひょんなことから宇宙船のリモコンを失くしてしまい、途方にくれる。道行く人々にリモコンの行方を尋ねるPK。すると人々は口を揃えて言う。「神様に聞いてみなさい」と。…神様って誰だ?PKの珍道中が幕を開ける…!

映画の前半はアーミル・カーン(51歳!)演じるPKが繰り広げる勘違いコメディ。中盤からはそこに「信じるとは何か?」というシリアスなテーマが見えてくる。そして伏線を回収していく見事なラスト。
今のインド映画の勢いが垣間見える、気分爽快な良作。おすすめです!
KouheiNakamura

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