たけちゃん

幕が上がるのたけちゃんのレビュー・感想・評価

幕が上がる(2015年製作の映画)
3.8
最後に勝つのは、ちゃんと計算された演技だけ!


本広克行監督 2015年製作
主演ももいろクローバーZ、黒木華、ムロツヨシ


今年早々に1番驚いたのは、ももいろクローバーZからの有安杏果ちゃんの卒業発表です(T_T)

改めてカミングアウトすることでもないですが、僕は昔っからアイドルが大好きで、山口百恵さんに始まり、聖子ちゃん、キョンキョンや明菜ちゃんにもハマってましたし、モー娘やAKB48も大好き。アムロちゃんやPerfumeも好きですね。そして、ももクロちゃんです。実は、ももクロちゃんはファンクラブにも入ってます(笑)。

さすがに道外は厳しいのですが、北海道でライブがある時は参戦しています。ちなみに、去年も千歳で行われた「青春ツアー」ライブにも行きましたよ。
赤のかなこ推しです( ᵕᴗᵕ )

ももクロちゃんに限らず、映画でも何でもなんですが、一生懸命に頑張っている姿を見るのが大好きなんです。ももクロちゃんって、けっして歌が上手くもなく、踊りが上手なわけでもないんだけど、でも、一生懸命なんですよね~。下手でも口パクはせずに、ステージではとにかく全力。そんな姿に元気をもらえるんです( ˘ ˘ )ウンウン


2011年に早見あかりちゃんが卒業し、名前に「Z」が付いた頃から推し始めましたが、そんなももクロちゃんの緑担当ももかが、今日、卒業ライブを行いました。そこで、今回は、ももクロちゃんの主演映画「幕が上がる」をレビューしようと思います。




原作は劇作家の平田オリザが書いた小説で、高校演劇をテーマに書き下ろしたもの。本広克行監督の元、その演劇部のメンバーにももクロのメンバーが扮している。本広監督は、80年代の王道アイドル映画を目指したそうで、開き直りというか、その潔さが作品を面白くさせていましたね。



映画の冒頭はももクロちゃんたちの演技がぎこちなく、なかなか辛いなぁと思っていましたが、実は、これが演出なのか、後半に進むにつれ、どんどん演技が良くなって行きます。

それは学生演劇を始めたばかりの素人集団が、スポンジが水を吸うように、どんどん成長する様に似ていますね。後半になると、彼女たちの等身大で自然な演技に引き込まれていました。


映画の中で、3つの舞台を発表するのですが、どんどん成長する姿が、素人目にもはっきりと分かります。特に、最後3つ目の、大会に出場した際に演じたのは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」。その舞台はとても良かった。


僕は今回、「幕が上がる」の豪華版の特典として付いていた舞台の完全版も観たんですが、これがとても良かった。生で観たかったですね(^-^)/

この豪華版は未公開シーンも多数収録されていて、ファンマストです(。・ω・。)ゞビシッ!!






舞台は静岡県冨士ケ丘高校演劇部
3年生で部長の高橋さおり役は「茶畑のシンデレラ」こと百田夏菜子。僕の推しメン。

設定として、演劇部には所属しているが、友だちの付き添いで始めた演劇だったので、どうして演劇をするのか自分でも分かっていない。


でも、こうしたことって、人生の中ではよくある事ですよね。
自分が本当にしたいことは何なのか?
自分は何のために存在するのか?
どこを目指しているのか?

高校生の彼女たちが、そんな風に自問しながら、足掻きながら、少しずつ前に進む姿にとても共感しますよね。


演劇部の主役を務めるお嬢様キャラの橋爪裕子には「しおりん」こと玉井詩織。

演劇部のムードメーカー「がるる」は高城れに。コメディリリーフとして、れにちゃんの演技が予想以上に良かった。

後輩の2年生加藤明美には「あーりん」こと佐々木彩夏。さすが、佐々木プロ、落ち着いた演技でした。


そして、演劇強豪校から転校してきた中西悦子は有安杏果。上手かったですね!傷ついて転校してきた様子が上手く表現出来ていました。




そんなももクロちゃんの脇を固めるのが……

まず、新任の教師で、もと、高校演劇の女王と言われた吉岡先生に黒木華さん。

とにかく、黒木華の演技が圧巻なんです!
彼女が話すだけで、空気が変わります。
特に、演技指導をする場面は、凄まじい迫力。


顧問の教師はムロツヨシ。
演劇のことを何も知らない素人顧問。
ムロさんは相変わらずですが、また、良い空気感を出していました。


職員室にはフジのアナウンサー三宅さんがいました。彼は有名なモノノフですので、喜んで出たんでしょうね(笑)


その他、演劇部のメンバーに、今年ブレイク中の吉岡里帆ちゃん。そして、芳根京子ちゃんの名前が。特に、芳根京子ちゃんはやっぱり上手い。このあと、頭角を現すのも当然ですね。そう言えば、芳根京子ちゃんが主演の「べっぴんさん」には、親友役でかなこちゃんも出ていましたもんね。
芳根ちゃんは声が特徴的なので、すぐに分かります( ¯−¯ )フッ


アイドル映画らしく、お楽しみも多いですし、ももクロファンお馴染みの方がカメオ出演もしていますので、ぜひ、楽しんでください\(^o^)/




さて、音ネタ💩ウンチクンです\(^o^)/

さすがに、ももクロ映画だけあり、映画にはももクロちゃんの曲がたくさん使われていました。ちょっとその部分はアイドル映画だなぁと感じてしまい、あまり好きではないのですが、それでも、エンドクレジットの「走れ!」で、ぶわーって来た( ˘̥̥̥̥̥ ᵕ ˘̥̥̥̥̥ )


この「走れ!」って曲は本当に名曲なんですよね。シングルカットされたわけではないんですが、ライブのラストで歌われることも多く、なんと言っても歌詞が素晴らしいんです。機会があったら聴いてみてください。

それに続く「青春賦」もいい。
この曲は、この映画のために作られた曲ですが、合唱曲にもなっていて、心に染みました( ˘ ˘ )ウンウン


ももクロちゃんなら満点上げてもいいんですが、個人的には「ちはやふる」や「チア☆ダン」なんかの方が映画としては面白いので、評価はこんなところで( ¯−¯ )フッ

ただ、この作品をきっかけに、ももクロの曲を聴いてもらえると、また嬉しいですね~。今後は4人で活動することになる今後のももクロちゃんにも注目だZ(゜Д゜Z)ゼ-トッ