カリカリ亭ガリガリ

神々のたそがれのカリカリ亭ガリガリのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
5.0
雨はザーザー降っているし、霧はモヤモヤ出ているし、地面は泥まみれだわ、血は出るわ、生卵割るわ、スープ飲むわ、唾吐きまくるわ、死体出まくるわ、火出るわ、よだれ出るわ、ケツ出るわ、うんちするわ、おしっこするわな怒涛の177分間。汚ねえよ!!

あらー立派な剣ですねー、と思ったら馬のでかいチンチンだったシーンで椅子から転げ落ちるほど爆笑した。

この映画を例えるならば、新宿ゴールデン街で話は面白いのだけどちょっと不衛生な汚ねえ先輩と呑み始めたら、先輩がべろんべろんに酔っ払い始めて、めちゃくちゃ泥酔しながら暴れまくり、そのまま呑み屋のハシゴに無理やり付き合わされて、店先で更に頭のおかしな汚ねえ人たちと出会い、身体も脳も肝臓もカオスな領域へと達して、もはや意味不明な会話に意味不明に笑いつつ、朝までオールさせられる、ような映画。

雨+ぬかるんだ地面+馬は『七人の侍』だし、死体に突き刺さる弓矢は『蜘蛛巣城』かなと思えば、ゲルマンが最も尊敬する監督が黒澤明らしいね。