記録。
襲いくる重機。
宇宙から飛来した隕石と接触し、意識、いや殺意を宿したブルドーザー vs 6人の作業員の死闘を描くカルトムービー。
いやいや流石に珍妙すぎるだろ…。
アメリカでテレビ映画として放映され、酷評の嵐が吹き荒れたという曰く付きの一品なのだけど、驚く事になんと原作つきらしい。
活字であれば全然楽しめる内容だと思うのだけど、映像化に向いていなかったであろうことは観てすぐに分かる。殺人ブルドーザーがノロノロ過ぎるからだ。追いかけてくるブルドーザーに対して、なす術なく命を散らしていく作業員たち。でもね、客観的に見て逃げられない意味が分からない。舐めプですか?
終盤で見られる重機バトルも、恐らく低予算により重機を破壊するわけにはいかなかったであろう事情からか双方ソフトタッチ気味。画的にちょっと面白いだけで迫力も何もあったもんじゃない。
とはいえ笑われる事はあっても、笑わせようとしてる節は一切無く、演者の表情などは真剣そのもの。きっと制作側は一生懸命に脅威を演出しようとはしていたのだろう。結果とのギャップが実にいじらしいではないか。
余談だがこの殺人ブルドーザー、マーベルコミックで漫画化もされたらしい。最新の技術で蘇った彼(?)をMCU作品で観られる日も近い…かもしれない。