KouheiNakamura

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

5.0
マーベル・シネマティック・ユニバース第13作目。第1作目のアイアンマンから幾星霜。もはやすっかり巨大な映画産業と化したこのシリーズも、ここに来ていよいよ核心に近づいている感じ。

キャプテン・アメリカの3作目ではあるが、登場するヒーローの数はアベンジャーズ以上。2時間38分という長尺を使って各キャラの見せ場をきっちり作りつつ、遂に描かれるヒーロー同士の“内戦”という衝撃的なストーリー。もちろん一本のアクション映画としても完璧なクオリティ。CGを活かしたド派手な映像や肉弾戦、さらには夢のタッグを組むヒーローたちのコンビネーション技と盛りだくさんの内容。
今回から登場するブラックパンサー、スパイダーマンも非常に魅力的なキャラクターになっている。特にスパイダーマン!こんなスパイダーマンが見たかった!をことごとく叶えてくれて、ニヤニヤが止まらない。彼の単独作品「スパイダーマン ホームカミング」が今から楽しみだ。

また、これだけ盛りだくさんな内容でありながらちゃんとキャプテン・アメリカというヒーローの集大成であるのも素晴らしい。キャプテンが信じるのは、あくまでも仲間と自分の信念。国に仕え散々裏切られた兵士としての自分よりもスティーブ・ロジャースとしての生き方を全うしようとする姿は崇高で、正しすぎるぐらいに正しい。しかしその正しさ故にアイアンマンことトニー・スタークとの対立が深まってしまうのがなんとも皮肉。正義の敵は悪ではなく、また違う正義。そんな彼らが本当の意味でヒーローチームとなれる日は来るのだろうか…?これからのマーベル映画の広がりに期待したい。

まだまだいくらでも語れる本作、劇場で見逃したら後悔すること間違いなし。今年のGW映画は傑作揃いなので迷うかとは思いますが、シビルウォーは必見ですよ。超オススメです。
KouheiNakamura

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