群青

キャプテン・マーベルの群青のレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.7
2019年劇場鑑賞4作目。
字幕鑑賞。


この作品の良し悪しは関係なく最初に書きたいことが一つ。
この作品はギネスに入るべきだ。
何がって映画が開始して最も早く人を泣かせることのできる作品として、だ。
私の短い映画人生の中で全ての映画と比べても、こんなに早く泣いたことはない。
開始50秒ですよ。
映画が始まってわずか50秒で人を泣かせるってすごくないですか?
もうあの瞬間ブワッとなりましたよ、ええ。
しかもね、そのシーンっていうのはただ単純にその時作ったシーンではなくてですね、今までの10年の積み重ねなわけですよ。
もっと考えたら90年くらいですよ。人生を懸けて伝えてきたことが徐々に広まりそれが映画になり、そしてそれが10年の長きにわたって愛されてきたシリーズになったこと。それら奇跡のような出来事が積み重なったからこそのシーンなんですよ。涙が出ないわけないじゃないですか。何を言ってるかわからないと思いますが、観た人ならわかると思います。


って事で本題に入りますが、去年観客を絶望の底に叩き落として劇場を通夜状態にさせたアベンジャーズ インフィニティウォーから約1年。ついに最終作エンドゲームが来月に公開される。
その橋渡しとなるヒーローは単なる女性ヒーローではなく一人の人として信念のあるヒーローだった。
この、女性ではなく一人の人して、というのが肝だと思います。

感想を言うと、ここしばらくの単独作は正直微妙だったけど今作は非常に楽しめた。快作だと思います。
橋渡しの部分は言うまでもなく前作インフィニティウォーと来月公開のエンドゲーム。
インフィニティウォーのラストにキャプテンマーベルのマークが出るが、果たしてこの人がいたところでサノスの相手を相手にできるのだろうか?と疑問に思った事だろう。
しかしこれを観るとキャプテン・マーベルならもしかしてなんとかしてくれるかもしれない、と思えるような感じだった。
だって光り輝いてるんだもん。空も飛べるしビームも出せる。すげえよ。
橋渡しはそれだけではない。
キャプテン・マーベルの舞台は1990年代。まだアベンジャーズは誕生していない。
ここからアベンジャーズが始まるのだ。まあでもここら辺は後付けのこじつけなんで特に気にしない。ピースが埋まるくらいの気持ち良さなので笑


個人的には橋渡しよりは単独作として楽しかった事。
記憶喪失の自分が地球にヒントがあることがわかる。そのヒントによって自分自身を見つける話だ。

彼女の人生にはいつも否定する男たちがいた。
無茶をするなと叱る、お前にはできないと冷やかす、コックピットは男の聖域と言われる、感情を律しろと言われる。
しかし最終的に彼女が見出すのはそんなの関係ねーから、私は私のやりたいようにやる、と言う選択。
抑圧されてきた自分を解放する、と言う選択だった。
これまでなら単なる女性が独立する話、となるだろうが、今作はそれより一歩進んでると思う。
それが最初に書いた人一人として、だと思う。
もうジェンダーなんて関係ない。私は一人の人として、誰に何を言われようが自分のやりたいようにやる、と言うメッセージに感じた。
だから女性のヒーローという括りでは語れない新しいヒーローになったと思います。


他にはアクションも良かったしストーリーも良かったし、今回の敵であるスクラル星人がなんだかお茶目で可愛いし、グースって猫は問答無用で可愛いし。
ただ、コールソンはもう少し活躍してほしかったな…

あと映画・音楽小ネタとか良かったなら。キャプテンマーベルにビームで撃ち抜かれるトゥルーライズのシュワちゃんとかライトスタッフとかTシャツがガンズとかNINとか笑 グランジって流行ったもんねー笑
あんまグランジのバンド好きじゃなかったけど笑
個人的にはその後のweezerの方が好きです笑


次はいよいよエンドゲーム!!期待値は爆上がり!予告編だけでホァー!って言ってるしね笑
初日の初回をエキスポ遠征したいが、仕事が入りそうでムカムカしている…俺の仕事力全部を使って根回しと相談で行けるようにするしかねぇ…
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