む

アベンジャーズ/エンドゲームのむのレビュー・感想・評価

5.0
Avengers! Assemble. 震えた。


MCUの世界に足を踏み入れて、これで22作品目。大きな節目にようやく到達して、嬉しいのか寂しいのか。評価が高い事は、世界興行収入で数字として示されているし、もはやこの作品への期待は最高潮。
そして、内容を知らずに観れる一度きりのチケットを、とうとう切っちゃいました。

こうしてfilmarksでマメにレビューを書くようになると、脳味噌で映画を観ることが多くなってしまい、分析したり考察しちゃったりするクセがついてしまいます。
そんな頭でっかちが、久しぶりに感情で映画を観ることができたなぁと、乏しい感性が湧いて湧いて、号泣しながら勇姿を見届けました。


正直全然好きじゃなかったトニー、こういうタイプ嫌いだなぁとずっと思ってた。コメディタッチでノリの軽い作品が増えてくると、キャプテンの真面目すぎて重い性格もウザく感じてしまっていた。
今にしてみえば、ヒーローそのものだったと思えるし分かるんだけど、思春期の父親みたいに敬遠しちゃって、知らずのうちに存在に甘えてしまっていたような気がする。


1400万分の1。時折数字が使われて、どんな戦いを強いられているのか、淡々と残酷な現実を示してくる。だけど、涙が充分に枯れたアベンジャーズにとっては、救いのある1なんだろうなって納得していた。
だけどその1は、トニーが幸せになれる1じゃないなんて、わかってて指を立てたストレンジが憎い。だけどストレンジも苦渋の決断だろうなとわかってます…わかってます…うぅ…

トニーのことをずっと冷たい人間に見えていたけれど、節穴だったなぁ〜。
「3000回愛してる」純粋で希望を持った娘の言葉を借りて、最大の愛を残して去っていった。ありがとうトニー。臭いし古いけど、愛は救いなんだとトニーとキャップを見ていて感じます。結局これしかないよね。


ほんと、ここまで観て来てよかったと思えたし、天まで登りきった期待を軽々と飛び越えてくれたのが、本当に嬉しかった(安堵)
ヒーロー映画を根本から変えたMCUの功績が、エンドゲームに詰まっていた。1作目のアイアンマンを制作した時、ここまで描き切れる未来をどこまで想像できていたんだろう…。もしかしてそれも、1400万分の1とかだったりするのかな…。
指パッチンで記憶を消して、もう一度この感動を味合わいたいと思ってしまった。
む