このレビューはネタバレを含みます
タイムリープアクションかと思ったら、アクションはほとんど無く、かなり地味な作品ながら佳作でした。
劇中でもセリフで出てくるが、一言で言うと「卵が先か、鶏が先か」という物語。
最初の方のバーテンダーに身の上話をするありきたりな場面を思い浮かべると、終盤は随分遠くまで来たなあと思った。
自分に身の上話をして、自分にタイムリープを教えてもらい、自分と出逢い、お互いの自分を愛して、自分を裏切り、自分を生んで、自分を誘拐して、自分を孤児院に置いていき、最後は自分を殺す。
全て自分だけで完結してしまう人生というのも寂しいけど、そうしないと自分は存在しないというジレンマ。
自分を口説いて惚れさすのは、さぞかし容易かっただろうなあ(笑)