KouheiNakamura

スポットライト 世紀のスクープのKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

4.2
本年度アカデミー賞作品賞受賞作品。
カトリック教会の神父による性的虐待事件…今まで明るみに出なかった事件に光を当てるため奔走する記者たち。スポットライト、それが彼らのチーム名だった。

こういった実話ベースの知られざる人々の闘いの記録、というテーマが大好物なため鑑賞。静かで淡々とした中に熱い炎が灯る、良い映画でした。スポットライトチームのメンバー4人がそれぞれ個性的で、見ていてまったく飽きませんでした。ストーリーが進むにつれて明らかになっていく事件のおぞましさには戦慄。こんな世界的大事件について全く知らなかった自分の無知を恥じます。
この世界では、今日もどこかで誰かが辛く苦しい闘いを強いられている。そんな彼らに光を当てるため、日夜奔走する記者の方々には頭が下がります。
でもこの映画が素晴らしいのは、そんな彼らも間違える事があるということをしっかり描いているところ。間違いを恐れず、一歩前に進み続ければいつかは光が照らされる。暗闇の中の光を信じ、彼らは今日も奔走するのです。

余談ですが、この作品の撮影監督である高柳さんは最近色々な作品で引っ張りだこ。もしかしたら今一番オスカーに近い日本人だったりして…。
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