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スポットライト 世紀のスクープのtjZeroのレビュー・感想・評価

3.9
2001年、ボストン・グローブ紙の長期連載コラム”スポットライト”担当の4人の記者が、カトリック教会の神父による性的児童虐待をスクープしていく…。

数十年前から続く悪事を暴く記事のため、紙の資料をひたすら調べたり、📞や足を使っての地味な取材が続く。
ハイテク機材なども使わないし、敵側からの露骨な妨害も描かれない。
なので、絵面(えづら)としては静かな場面ばかりなんだけど、ギアの上げ方が巧いというか、後半になるにつれ、どんどん前のめりになって見入ってしまう感じ。

実質主演のマイケル・キートンは1951年生まれ。
’89年(38歳)、『バットマン』でブルース・ウェイン役。
闇の側から社会正義に尽くすダークナイトを演じていた。

そして本作では64歳、髪は白くなり、後退し、顔面のシワも増えたけど、体型はほぼ変わらず。
本作で演じるロビーには、ウェインのような財力もないし、バット🦇スーツも、バット🏎モービルも、バット✈ウィングも無い。
武器といえば🖊と仲間くらいだけど、バットマン以上の社会正義を颯爽とやってのける。
コメディアン出身の彼の、”反骨心”みたいなモノが、うまく役柄に反映されていると思う。

政治家や官僚のように大きな組織に守られている訳でも、西部劇のヒーローや刑事などのように武装している訳でもないジャーナリストたちに、エールと称賛を送りたくなる作品。
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