ハリー・ポッター世界のおよそ70年前を舞台ににした魔法ワールドの新シリーズ。ファンタスティック・ビーストシリーズの第1作。
ホグワーツ魔術学校ハッフルパフ寮卒業の魔法生物学者である主人公ニューは、逃げ出した自身の魔法生物をノーマジであるジェイコブとともに追いながら、闇の魔法使いの策謀に巻き込まれていく。
ハリー・ポッターと世界観を共有していますが、主人公ニュートは大人の魔法使いなこともあり、いたって大人向けなファンタジー作品。
ニュートが、とても善良かつ優しい性格の持ち主（さすがハッフルパフ！）で、相棒となるジェイコブも少し間の抜けたキャラでありながら一生懸命なので、2人のコンビが最高でした。また、これまでの舞台が主にイギリスだったのに対して本シリーズの舞台はアメリカ（ニュート自身の出身はイギリス）。マグルをノーマジと呼んだり、舞台の違いによる魔法文化の違いも垣間見られるのが面白いです。
ストーリー的にも、ハリポタシリーズではあまりフォーカスされなかった魔法生物を中心にすえながら、今後につながるであろう、闇の魔法使いの策謀もありながら、本作だけでもかなりまとまっています。
雰囲気とニュートとジェイコブの素敵コンビ的には、ハリポタシリーズよりも好みです。
