悪役、集結。
『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズとしては第3作品目の作品であり、作品としては複数の犯罪者(スーパーヴィラン)を主役に据えています。
ハーレイ・クインの活躍が群を抜いていました。実質、ハーレイ・クインを観るための作品と言っても過言ではないのが、悲しいところです。次点でデッドショットの親子愛は見所です。他の登場人物は、弱いです。
多くの悪役が登場するので、最初の30分間は登場人物紹介でした。この時点では魅力的な人物が登場し、これからの展開に期待をできました。
その後も、悪役達が特殊部隊「タスクフォースX」を結成し、悪と戦うという流れも良かった。それぞれの信念があるキャラがどう活躍するのか楽しみにしていました。
それからのアクションシーンは、盛り上がりは薄かったです。それぞれの人物に華を持たせるために、エピソードを入れたり、アクションで活躍させようとした結果、全体の輪郭がぼやけてしまいました。そもそもエンチャントレスと戦う動機も薄いし、「タスクフォースX」の存在意義も希薄でした。
脚本が練られてないなか、大味で世界を救うため戦い、物語が収束に向かうので残念な印象を持ってしまいます。
あのジョーカーも登場しますが、登場シーンとしては短く、彼のカリスマ性を表現するようなこともありませんでした。
唯一の長所は、ハーレイ・クインの可愛さやヤバさです。彼女だけキャラクターとして立っており、彼女の活躍をもっとみたいと思った人が多く出たのでしょう。そのため、続編では、ハーレイ・クインの単独の作品が作られていますが、それは本作を観れば納得します。とにかく、キュート。
ハーレイ・クインが気になる人には、観て損がない作品でした。