みー

みんなの学校のみーのレビュー・感想・評価

みんなの学校(2014年製作の映画)
5.0
大空小学校は公立でありながら(ここポイント)、発達障害のあるなしに関わらずインクルーシブ教育を実践している。
そこでの教育、先生達の奮闘ぶり、子供達の姿を映したドキュメンタリー。

みなさんのレビューで「人生変わった」、「教師になる人に観てほしい」などと読んで、嬉しくてたまらなかった。(私が作ったわけじゃないけどw)
でもMark数少なーっ😭
もっと上映しておくれよ〜!

こちらの作品を観たのは、実はもう5年くらい前。息子がかつてお世話になった幼稚園で上映会があった。

正直細かい内容は忘れてしまったけど、校長先生の素晴らしい考えと子供達のありのままの姿に、上映会の後に園長先生に半泣きで抱きついた記憶があります(笑)

これを上映してくれてありがとう、そして園で同じように実践してくれてありがとう、という感謝の気持ちはハッキリと覚えている。

発達障害にも色々ある。うちの息子のように空気みたいに大人しい子もいれば、ちょっとした事で暴れてしまう子もいる。
ただどんな子であれ、大人がうまく介入して子供達を支える事はとても大切だと思う。 

今は発達障害への偏見もだいぶ和らいだと思うけど、「当たり障りない」のと、積極的に関わるのとは大きく違ってくる。

どんな子でも、得意な事が必ずある。それを褒めてみんなに披露したりすると、自己肯定感が格段に上がったりする。そういう経験をして自信を付けた人は、多いんじゃないだろうか。

日本では、今も「うちの子はそういうんじゃない」と療育を拒否する親御さんもいて、そうなるとその子は支援がまったく受けられなかったりする。
ただのトラブルメーカーとして見られたり、不登校になる子もいるだろう…。
私は、肯定されないまま育った子達の将来が心配でたまらない。
支援を受けられる教室は、手厚くてとても楽しく、子供達が安心できる場所なのに。

不登校の子のためのフリースクールもあるけれど、それでもやはり公立の「学校」に行けたら1番いい。

もちろん、特別支援学校のような場所も必要だと思うので、何でもかんでもインクルーシブにする必要は全くないと思う。

けれど先生も保護者も、教えるだけじゃなく、多様な子供達からずっと学び続けられるところがたくさんあれば、素敵な事だと思う✨

一方的に助けるんじゃなくてお互いに補い合う。それこそがインクルーシブであってほしい。

映画好きな人は元々意識が高いはずなので、映画館じゃなくてもっと教育現場で上映して欲しいな〜。知らない人にこそ観てほしい。
1人の校長に頼るんじゃなくて、国が変わらないと。

…と、言いながらここに投稿するワタシ(笑)
ひとまず知り合いに勧めていきたい!

木村泰子先生の本を買って、早速読んでみよう。
みー

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