「マリーゴールドホテルへようこそ」の続編。
前作観ているはずなのに、印象薄いな〜面白かったことだけはぼんやり覚えてるな〜ぐらいのふわっとした気持ちで鑑賞。
観てわかりました。なるほど、これは観終わった後に強い印象を残すタイプの映画ではないです。インドを舞台にしていることもあってなのか物語は全体的にスローペース。言っちゃうと緩いです。また、現実のインドが抱える問題点なんかについてはほとんど触れられません。あくまで異国としてのインド。メインになるのはホテルに滞在するイギリス人男女のドラマ。そのドラマもしょうもないものから味わい深いものまで様々。ではこの映画、つまらないのかと聞かれると…?
いえいえ、面白いです。ゆる〜い空気の中でまったりと笑ったりホロリとしたり…。そうです、僕もまんまとホテルの住人たちの空気に乗せられました。インドに行きたくなってしまう。
今作ならではの見どころとしては、ボリウッド顔負けのダンスシーンとマギー・スミスの演技。特にマギー・スミスの去り方は粋の一語。
人生の黄昏を過剰に描きすぎない、粋な佳作でした。