ホップ、ステップ、小ジャンプ。
長い歴史を持つスペースオペラ、スタートレック。そのリブートシリーズ三作目。
前作、前々作まで監督を務めていたJJエイブラムスは今回製作のみ。ワイルドスピードシリーズのジャスティン・リン監督へとバトンタッチ。
SFアクションとして安定の楽しさ。三作目ともなると、レギュラーキャストも安心して見ていられる。彼らの掛け合いを眺めているだけでも楽しい。今回は特にマッコイ医師がおいしい。スポックとのコンビでより彼の苦労人気質が際立つ。
カーク船長も今までよりも成長を見せ、スポックとの関係も変化していく。
アクションシーンはジャスティン・リン監督らしい軽快なテンポで見ていて飽きない。ちょっと格闘シーンはイマイチだったが…。
総じて、ドラマシリーズの一本のような安定感。ただ安定している分、遊びや飛躍が足りず少々物足りない。次回作はもっと振り切ってほしいなあ…。
今回でシリーズを去ることになった二人へのメッセージはぐっと来た。アントン・イェルチン、レナード・ニモイ。二人は無事に銀河の向こう側にたどり着いただろうか？
長寿と繁栄を！
