おらんだ

バケモノの子のおらんだのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.7
母親を亡くし、一人ぼっちになってしまった少年・蓮。親戚に引き取られるのを拒み、渋谷を徘徊していたところ、ひょんな事からバケモノの街「渋天街」に迷い込む。蓮は、そこで知り合ったバケモノの熊徹に半ば無理矢理弟子にさせられ、「九太」と命名される。

レビュアー諸氏の評価の低さもあり、なかなか手を出せずにいましたが、個人的には良かったです。話がわかりやすかった。

ガサツな熊徹と生意気な九太のいがみ合い、掛け合いはコミカルで楽しかったし、修行シーンも、明確なセリフこそ無いものの、互いに高め合い、認め合うのが感じられる内容で温まりました。家族愛的な物かと言われると微妙でしたが。
絵が綺麗な所も良かったと思います。一番最初の炎の迫力であったり、雑多な街の雰囲気等、引き込まれるようなシーンが多く、ワクワク感を刺激されました。

残念だったのは、伏線がわかりやすすぎる事。「あぁ、これ何かの前振りになってるんだろうな」とわかるような演出が多く、それがわかるたびに少しテンションがダウンしたのは否めなかったです。

基本的に明るく楽しく分かりやすいので、子供と観たり、家族で観たりする分にはピッタリだと思います。
おらんだ

おらんだ