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グローリー/明日への行進のbeans045のレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
3.0
キング牧師の葛藤


ミネアポリスで警官が黒人を殺したことに対して、暴動が起きている今のタイミングで観る意味があると思った。55年前まで公民権法の無いアメリカでは黒人には投票権無かったとは、自由と平等の国からは程遠い状態で、つい最近自由や平等を勝ち取った人々がい大勢たんだと痛感。黒人だけでなく運動を支持する白人と共にアラバマ州の橋まで行って、前の週に黒人をなぶり付けた警察や州兵が道を空けたことから、挟み撃ちになるんじゃないかと抗議の行進を諦めたキング牧師の葛藤が人間らしく思えた。指導者は常に果断に富んでるのかと思いきや、迷うこともあるんだなと。しかし、キング牧師がノーベル平和賞を獲得したのが35歳というのがホントにスゴい。それにしても、55年前にかなりの犠牲の上に勝ち取られた公民権法があるにも関わらず、55年経ったアメリカで未だに人種差別の犠牲になっている人々がいるという事実は重い。
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