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カフェ・ド・フロールのJINのレビュー・感想・評価

カフェ・ド・フロール(2011年製作の映画)
3.3
人は生きていく意味や価値をどこに求めていくか、「愛」とは何か?
そんなことを1969年のパリと現代のモントリオールという時と場所を変え、二組の家族関係を通して考えさせられる。
その手法故に新鮮でもありながら、妙にスピリチュアルめいてしまう。

この作品には別エンディングがあった。
もし別エンディングを選択していたならば、インパクトはあっても後味は最悪だっただろう。
本当の意味で「愛」を語るとするなら、やはり監督が本来伝えたかったというこちらで良かったかと思う。
「愛」って決して美しくて尊いだけではない気がしたなあ。

全編通して音楽がよかった。
ジャン=マルク・ヴァレ監督はかなりの音楽好きなようで、DJ役を是非とも作りたかったという。
演じたケヴィン・バランは本当は歌手らしいけど、クラブミュージックとは全く別カテゴリーの音楽だとか(笑)
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