ショウコ

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のショウコのレビュー・感想・評価

3.2
自転車で走る少女の後ろの路地から数百匹の犬が次々に肉球コーナリングかまして走ってくるOP🏎志村けんが大勢に追い掛けられるコントを思い出しましたがホラーのクライマックスみたいなオーケストラが流れてるので慌てて振り払う

人間の都合で捨てられ、闘犬にされ殺処分寸前にまでなった主人公犬が他の犬たちを引き連れ反旗を翻す!って事で、各シーンを物言わぬ犬視点で描き「お前らがやってるのはこういう事だぞ」と訴えています。

みるみる凶暴になっていくハーゲン君の顔の変容には、良き友になるのも敵になるのも人間次第というメッセージが表れてる。知ってる様で目を背けていた施設の内部や悲惨な虐待シーンもあり、犬かわいいってゆるい気持ちで観ると後悔しそうです

撮影はスマホか?ぐらいのブレブレカメラ。制御の難しい犬ならまだしも、座った人間同士の会話まで揺れる揺れる…。内容も画面も辛い映画でした










人間ナイズドされた犬の行動、CGを使わず危険な事をさせたり厳しい訓練が想像される演技の数々、犬視点に徹せず少女視点もガッツリ挟むなどこの作品自体が御都合じゃんと思いましたが少し考え直した

タイトルのGODはどうやら人間のことを指してる様で。少女との心のキズナ…なんて甘っちょろい話ではなく、愛をもってきちんと管理するのが「神」たる我々の責任なのだって尊大かつシビアな帰結なんだと思った。各所の微ファンタジーも神サマなら仕方ない😇

そこまで見せなくても!ってぐらい精肉の行程を詳細に描写するシーンとか、その工場に自分の脚で歩かされる牛の姿を映してたのも、作り手の「綺麗事を喚くだけじゃ済まないままならなさ」なんだと勝手に理解しました

この女の子絶対美人になるよね。もはやチートです