毎朝起きたら別の外見になってしまう男が恋愛したら?という、なかなかぶっ飛んだ設定の恋愛映画。
人間の本質は内面であり、外見じゃないのよ、というありきたりな言葉を究極的に突き詰めたような設定。
性別も年齢も人種までも、なにもかも変わってしまう恋人と付き合う苦悩は、普通だったら頭がおかしくなる。
「慣れるには一日が短すぎる」
でも、離れていても、時が経っても、いつまでも心に残っているのは、その人との居心地の良さ。
その人といると楽であること、自分が自分でいられること。
そのための要素って、相手の持つ雰囲気とか口調とか、言葉のやりとりとか、表現がうまくできないけど、微妙な「間」とか。やっぱりそういうものなんだよね。
好きな人といるときって、目をつぶっていても温かみとか心の平穏とかを感じ取れる。
いやー、こうやって書いてると昔を思い出して恋愛したくなる笑
本作を鑑賞するにあたり、細かいことは気にしない、が前提に無いとまず無理。
夜中にグニャグニャと姿形が変わる、ホラーな様を想像したり、その根拠を探したりしてはいけません。
どちらかというと、自分がそのタイプなのだが、あまり考えずに観賞できたのは、映画としての出来の良さがあるから。
たくさんの主人公が出てくるわけだが、全然別人であっても、各々の佇まいとか、カメラワークとかで、内面は変わらないことを感じさせるのはスゴい。
さすがの韓国映画!