朝起きると容姿が別人になっている。顔だけでなく、年齢も性別すら全くの別人に。そんな設定が面白い。この1つの役を123人の俳優が演じるという斬新な試み。そのうちの一人は日本人女優の上野樹里。人種までも様々なのだ。設定だけ聞くとコメディっぽいが、感動的なラブストーリーであり、リアルに感じさせる人間ドラマでもある。非現実的なファンタジーの話だが、実際にこの設定の人間がいたらどう恋をするかがしっかりと描かれていて、非常にリアリティを感じる作りになっている。運命の相手と出会い、絵に書いたような素敵な女性でロマンチックな恋物語にうっとりするが、現実の非常さをも避けずに描ききるあたりが本作の凄さ。韓国映画はどのジャンルにおいてもクオリティが高いと驚かされる。ちょっとメロドラマ風な韓流ドラマな映画かと思っていたから衝撃が凄かった。めっちゃ泣ける良作でした。
