ホイットモア大統領

クリード チャンプを継ぐ男のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

4.2
※再掲載

2015/12/23 ルミエール秋田にて初鑑賞。
2019/1/14 ユナイテッド・シネマ水戸にて『クリード 炎の宿敵』「Wフィーチャー」として鑑賞。

今回で3回目の劇場鑑賞にもかかわらず、やっぱりパンツとあのテーマが流れるシーンで泣いてしまう。
DNAに刻まれたあのアポロの笑顔…あの歯の白さ…反則やろ…泣

アドニスはイケメンで、養子とはいえ引き取られた先が大金持ち。サラリーマンとしても若くして成功しており、出会った彼女は才色兼備。加えてトレーナーはあのロッキーだ。
こうなると確かに劇的なカタルシスに欠けるところもある。周りのキャラクターが魅力的過ぎて、主人公の影が薄いのも事実。

しかし、そもそも1度は終わったシリーズである。序盤でプロとアマの違いを見せつけられるところから、1人の若き青年が自身の運命=「クリード」という名に向き合い、1人前のボクサーとなるまでのプロローグと考えれば、スピンオフとしては十分合格点だと思う!
スポーツ番組のドキュメンタリーような選手紹介に、敵選手のリアリティも新機軸。

ただしそれでも2つ、残念なことがある。

1つは音楽。好みの問題もあるが、ブラック・カルチャーとしてのR&Bやヒップホップは、ビル・コンティのオーケストラ音楽に比べると劇的な盛り上がりに欠ける。
結果として、鑑賞後はクライマックスに流れるあのテーマのシーンの印象が強くなってしまった。

そして、2つ目はレオとの試合直後のシーン。『007/スカイフォール』の面白いシーンで寝るとは何事ぞ!しかも他人の家でお前ら何してんねん笑