たけちゃん

クリード チャンプを継ぐ男のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.7
俺は過ちじゃない!


ライアン・クーグラー監督 2016年製作
主演マイケル・B・ジョーダン、シルベスター・スタローン


シリーズ「クリードへの道」
どこに寄り道してたんだ!
……って感じで、間が空きました(‐ω‐;)

でも、とうとう辿り着きましたよ!
「クリード チャンプを継ぐ者」
いやいや、遅すぎです。
「炎の宿敵」もとっくに鑑賞済なんですが……


今作は劇場公開時に鑑賞済ですが、めちゃめちゃ感動しましたよね。本当に素晴らしいスピンオフ。ロッキー愛がたまらない( ˘ ˘ )ウンウン
さて、今作を語るときに、必ず話題となるのが、監督ライアン・クーグラーのエピソードです。
語り尽くされたようにも思いますが、僕が大好きエピソードなので、また語ります(笑)

「ロッキー」は、ライアン監督が幼少時にお父さんと一緒に観た思い出の映画なのだそう。そして、もし、アポロに息子がいたら?と考えて、案を膨らませたそうです。そのアイデアを持ってスタローンを訪ね、映画化をアピールしました。
既に「ロッキー・ザ・ファイナル」でロッキーを終わらせていたスタローンを説得して担ぎ出したエネルギーは、「ロッキー」に賭けた若きスタローンに重なりますよね。引退同然だったロッキーをアドニスが担ぎ出すように、スタローンをライアンが動かしました。それがこの映画の通奏低音となり、魅力となってますね( ˘ ˘ )ウンウン


あと、今作のもう1つの魅力が、主演のマイケル・B・ジョーダンの役作りと対戦相手に本物のボクサーを用意したことですね。それが作品のリアリティを増し、ラストの感動を生み出していましたよね!
個人的にはロッキーシリーズ全ての中で、一番好きな作品です( ˘ ˘ )ウンウン




さて、音ネタ💩ウンチクンです( •̀ω•́ )و✧
監督、主演共に黒人となったこともあり、今作はブラックミュージックがビシビシ流れます!
そのあたりは、好みもありますが、僕は大歓迎!
実にドープでカッコイイ( ˘ ˘ )ウンウン
さすがに全部は分からないんですが、メジャーどころのみ紹介します\(^o^)/


アドニスが仕事を辞めて、ロッキーのいるフィラデルフィアに移って来る時にかかっている曲が「The Fire」です。パフォーマンスはザ・ルーツ。ジョン・レジェンドをフィーチャーしたこの曲はいいなぁ。
ザ・ルーツって、クンタ・キンテで有名なあのドラマの「ルーツ」をバンド名の由来に持つヒップホップグループです。生バンドを生かしたサウンドが特徴で、素晴らしくソウルフルなんですよ。

そして、ジョン・レジェンドは、あの「ラ・ラ・ランド」で登場したキース役の人ですよ。めちゃめちゃ歌が上手いです!

このコラボレーションはサイコーなんです。
アルバムも出てますので、気に入ったらチェックしてみてね!


ロッキーと一緒にアルビンが練習を始めた時にかかるのが Nasの「Bridging The Gap」(feat. Olu Dara)です。
1994年に「イルマティック」で 登場したNasもかなりショッキングでしたね~。
とんでもない人が現れたと思ったものです。
このアルバムのプロデューサーがすごくて。
映画で使われている「Bridging The Gap」も本当にカッコイイトラックで、Nasは衰えないなぁを実感しました( •̀ω•́ )و✧


ロッキーが朝、起きがけに流してノリノリの場面で流れていたのが「Wake Up Everybody」です。これは1975年に発表されたハロルド・メルビン & ザ・ブルーノーツの曲。う~ん、渋い!サイコー\(^o^)/

この曲、先程紹介したザ・ルーツ&ジョン・レジェンドによってカバーもされていて、そのバージョンも素晴らしくいいんですよね~。アルバム「WAKE UP」に収録されています(^-^)


他に、アドニスの入場曲として2パック「Hail Mary」が使われていましたね。
2パックは90年代に彗星の如く登場したラッパーですが、1996年にわずか25歳で撃たれて亡くなりました。92年には映画「ジュース」にも出演して、期待されてたんですよね。僕も好きでした( ˘ ˘ )ウンウン
この「Hail Mary」はオリジナルアルバムとしては2PACの最後のアルバムで「The Don Killuminati」に収録のナンバーでした。このアルバムは2PACから戒名してマキャベリとなって発表したんですが、その時は既に彼は亡くなっていました。
「Hail Mary」ってアベ・マリアのことですね。
彼にとってはベロニカのことかな?


対戦相手のチャンピオン、
「Don't Waste My Time」、Krept & Konanの曲ですが、この人たちは知りません……。でも、バイオハザードの音楽のような不穏な感じで、カッコ良い( ˘ ˘ )ウンウン


そして、シンガー役のテッサ・トンプソン。
雰囲気出てましたね~。
ちょっとアンビエント系の音楽だよね。
「Be Alright」はサントラ盤未収録
「Grip」はクセになるビートだよね~。「あなたを虜にするわ」と歌うけど、確かになりました(笑)
「Breathe」はアドニスとベロニカが親密になっていくシーンで流れていました。
「Shed」はアドニスの初めての試合後にベロニカと過ごす時に流れる曲ですね。



という感じで、ライアン・クーグラー監督の映画は、「ブラックパンサー」もそうでしたが、ブラックミュージックが上手く使われ、サントラ盤も非常におすすめです。よろしければ、お聴きになってください\(^o^)/