こりゃ凄い。ドゥ二・ヴィルヌーヴ監督、何だか覚えづらい名前だなとしか思っていませんでしたがバッチリ記憶しました。監督作である「灼熱の魂」、「プリズナーズ」、「複製された男」。一気に観たくなりました。
舞台は麻薬カルテルが仕切る街、メキシコのフアレス。新米FBI捜査官の主人公はこの地獄のような街で、否応なしに任務に就くことになるのだが…というストーリー。
まあ〜とにかく全編才気走った演出、映像、演技のオンパレード。ヨハン・ヨハンソンの手がける重低音の音楽と名匠ロジャー・ディーキンスのシャープで決まりまくった撮影。役者陣も最高に硬派でクール。エミリー・ブラントのまっすぐな眼差し、ジョシュ・ブローリンのうさんくささ、そして全てを持っていくベニチオ・デルトロの強烈な存在感。
重厚かつリアルな銃撃戦、緊迫感が途切れない構成、決して勧善懲悪ではないビターな幕切れとほぼ完璧な出来。オススメです！
