滝和也

アイスマン 超空の戦士の滝和也のレビュー・感想・評価

アイスマン 超空の戦士(2014年製作の映画)
3.3
ある意味度肝を
抜かれる驚愕の作品!
とは、このこと!

グラインドハウスだ!
これ…。ロドリゲスも
びっくりだよ(笑)

「アイスマン 超空の戦士」

明の時代末期。印度、中国国境の雪山でホー・イン(ドニー・イェン)は倭寇との結託、虐殺の汚名を着せられ、義兄弟のサッ・ゴーら軍に包囲された。抵抗・逃亡を試みるが大雪崩に彼ら諸共消えるホー。そしてときは流れ現代香港。彼らは蘇る…。警察が輸送していたカプセルから蘇ったハンは明の時代に戻るため、知り合ったメイと共に、追撃する警察とサッ・ゴーらをかわしながら、曾て得たシヴァの時空を操る秘宝を探そうと一計を案じるが…。

嫌な予感は的中(笑)凄まじいです。外し方がもう…。まずドニー・イェンの遊び心に、困り果てます(笑)赤シャツ黒スーツのホストファッションに決め顔、ウィンクに下ネタとやりたい放題(笑)

更に困るのはこの題名で、このジャケットで、アクションが本格的に始まんのが遅すぎる…。

途中までは、現代人と昔の方のギャップで笑わし、ヒロインのメイちゃんとのコメディ、ほっこりが挟まり続く。所々に小学生か?と思わせる下ネタがぶっ刺さる(笑)蒼井そらを中国人大好きなのも分かりましたよ(笑) 途中ようやく、警察とドニーさんの多対一の対決きたかと思わせたら、下ネタ絡みですかされるし…。

ただ三分の二を過ぎた辺りでアクションに点火!やっとドニーさんを狙うサッ・ゴーらに出会い、アクション爆裂!サッ・ゴー役は、カンフージャングルの金山一彦じゃなかった、ワン・パオチャン。こっちが先なんだ。殺陣はもう見事ですね。蟷螂拳の使い手だけあるわ(笑)

橋の巨大セットでカーアクションからの馬!ドニーさんの突然の馬上アクション!ワイヤーアクションを多用し、スローモーションで見せるクンフーアクション炸裂。車はかっ飛んでくるわ、ぶつかりそうになるわ大乱戦!ここは見どころです!そして更にここからが驚愕の…。

ネタバレなんで下に行きます(笑)




途中で終わります!

えってとこで終わっちゃいます。まるでグラインドハウスでテープ混乱して終わっちゃったみたいに(笑) これ、何にもジャケに書いてないけど前編です。シヴァの秘宝もラストに判ったもう一人の明から来た男の謎も放置!彼らの運命は如何に!冒険は始まったばかりだ!ドニー・イェンさんの次回作にご期待下さい!と言うジャンプの打ち切り並みです(笑)

これ、2014作品で、ウィキ調べたら次作の名前は載ってますが、それらしきものがないんです(笑) 次作頼むから作ってくれ〜、と言ってもなさそう…。このレベルじゃ流石に…。見た人間にとっては恐ろしい消化不良!ある意味驚愕の作品でした(笑)
滝和也

滝和也